住めば都

f:id:stressfreelife:20191128044947j:imageここ最近のパリは、紅葉した葉がハラハラと地面に落ちて、通りは赤や黄色で埋め尽くされています。

パリは20区からなる街ですが、面白いくらいにどの区も住む人の層が違います。富裕層の白人系、ユダヤ系、アラブ系、アフリカ系、中華・アジア系、インド系、そして日本人。

私の住む19区はそのすべての層が共存していていい感じ。10年前はまだ治安も悪く、ひったくりや空き巣が横行していましたが、現在はオサレ中産階級bobo (ブルジョワボヘミアン)がドド〜っと流れ込み、運河沿いはオサレカフェやショップが軒並み開店して発展途上中。最近Netflixの「ガールフレンズ オブ パリ」(英語読みだとおかしい)と言うドラマはまさに19区が舞台のボボ達の恋愛模様。散歩道がテレビに映る奇妙さ。

 

散歩道と言えば、19区の名物おじさん(と勝手に私が命名)が3人いて、すれ違うとラッキー!と嬉しく思うのです。

1人は、ミニーマウスのカチューシャよりも大きいカラフルなおもちゃメガネをグラサンの様に頭の上に乗せて普通に歩いてるおじさん。毎回メガネの色が違って楽しい。最近彼女が出来てメガネを禁止されたのか、もうメガネ頭乗せはやめてしまって残念。貫いて欲しいものです。

 

もう1人は、ニコニコとラジカセを小脇に抱え、80年代の音楽をひたすら流すおじさん。寒くなるといなくなります。

いつも電池代ばかにならないのにご苦労様ですと思います。

 

最後の1人は、キラッキラのスパンコールやらボタンやらメダルやらを服につけて自慢げに歩くおじさん。見てくれオーラがすごい。

 

どのおじさんもニコニコ幸せそうで、通りを歩いていても、行き交う人は避けるでもなく、嘲笑うでもなく、ここでも上手く共存出来ている感じが良いな〜と思います。